2017ニューヨーク弾丸2泊4日

アメリカンバレエシアター(ABT)のチケット購入方法

ニューヨークと言えばジャズやミュージカルが有名ですが、実は、バレエ鑑賞もニューヨークの醍醐味の1つです。

チケット代行などを通さず、自力でチケットを購入する方法を紹介します。(簡単)

メトロポリタン歌劇場のバレエはたった8週間のみ(5〜7月)

ミュージカルよりラグジュアリーな気分を味わいたいなら、ここ、リンカーンセンターのメトロポリタン歌劇場(MET)でのバレエ鑑賞がオススメです。

毎年5月中旬〜7月中旬の2ヶ月間だけ、日曜日を除く毎日バレエ公演があります。

それ以外の時期(10ヶ月間)は、METではオペラ公演が行われています。

メトロポリタン歌劇場 MET 外観

夜のMETにうっとり♡。両側にはシャガールの壁画。

メトロポリタン歌劇場 MET ロビー

シャンデリアのロビーも豪華。開演前と幕間にシャンパンや軽食も。

メトロポリタン歌劇場 MET 劇場内

収容人数は約3800人。(日本の東京文化会館が約2300人なのでかなりデカい)

メトロポリタン歌劇場 MET トーシューズ

 75周年を記念して、マノロやルブタン、シャネル等が装飾したトーシューズが飾られていました(2015年)

アメリカンバレエシアター(ABT)とは

アメリカンバレエシアター(以下ABT)は、マリンスキー・バレエ(ロシア)、ボリショイ・バレエ(ロシア)、パリ・オペラ座バレエ(フランス)、ロイヤルバレエ(イギリス)と並ぶ、世界5大バレエ団の1つで、ニューヨークに本拠地を構えています。

ニューヨークにはもう1つ、ニューヨーク・シティ・バレエ団(以下NYCB)というのがあり、冬の風物詩「くるみ割人形」が有名ですよね。

ABTは、アメリカならではの財力で、世界中のトップダンサーと振付家を集めて、その時の芸術監督の目指す演目を上演します。

世界中のトップダンサーを観たいならABT、ハイレベルなアメリカ産バレエを観たいならNYCBでしょうか。

2014年にABTが来日公演した時のS席(東京文化会館1階)が22000円でしたが、

現地ニューヨークのMETでは、1階ど真ん中で150ドル程度(16000円程度)、安い席だと30ドルで見ることができるので、とてもおトクです♡

チケット購入はABTのホームページからのネットからが簡単

ABTのチケットは、ホームページから簡単に購入できます。

  • 前年の10月頃  演目と主要キャストが発表
  • 3月下旬  一般向けシングルチケット発売開始

事前にホームページ右下のPerformance Calenderから、演目と主要キャストを調べておきましょう

ABT チケット 画面

 中央のPurchase Onlineをクリック

ABT チケット 画面

演目を選び、クリック

ABT チケット 画面

演目紹介のページにて、Buy Ticketをクリック

fABT チケット 画面

日時と主要キャストが表示されるので、観たいものをクリック

ABT チケット 画面

座席の種類を選択

座席の選び方は後で説明しますね〜♫

ABT チケット 画面

希望の席をクリック(赤い部分が空席)

ABT チケット 画面

SELECT SEATの赤いボタンを押します

このサイト、地味にスゴイんです⭐️

チケット代だけでなく、その席からのビューが表示されるんですよ。

今まで口コミでオススメ席を調べていたけど、百聞は一見にしかず、近い遠い、全体が見える、など体感できるんです❗️

また、サイド席で舞台が見切れる場合の対応も抜群、きちんとPartial Viewと表示(丸の半分が赤で表示)あり。さすがです。

さて、この座席指定、パソコンのみ座席指定可能です。

スマホサイトではBest Availableの座席が自動的に割り振られます

また、シングルチケット販売開始日(2017年は3/26)から数日は、パソコンからでもBest Availableの自動割当になってました。

ABTチケット 画面

 右に表示されるシートと金額を確認し、ADD TO CARTをクリック

ABTチケット 画面

メールアドレスを入力し、I am a new customerを選択

(過去にABTのチケット購入したことがある人は、I am a returning customerを選択)

ABTチケット 画面

寄付はしなくてもよいので、そのまま右のPROCEED PAYMENTをクリック

ABTチケット 画面

名前と電話番号、クレジットカード情報を入力

ABTチケット 画面

続けて、住所などを入力し、チケットの受取方法を選択。

Print at homeを選ぶと、PDFのついたe-mailが送られてきます。

すでに現地にいて、プリンター印刷できない場合は、Hold at Box Officeにするのがよいでしょう。

COMPLETE PURCHASEをクリックし、完了画面へ

ABTチケット

送られてきたPDFです。

画像は2015年のものですが、2017年も全く同じ形式でした(確認済)

METの入り口で、バーコードをピッとかざして入場します。

メトロポリタン歌劇場(MET)の座席について

座席表は、ABTホームページのリンクMetropolitan Opera | Seat Mapsにて確認できます。

私はオペラはよくわからないので、バレエの観点で紹介します。

さて、どの席がオススメかは、実際のところ、人の好みによる所が大きいです。

私の好みで話をすると、ダンサーの表情や息遣いを感じられる前方席(2列目までのかぶりつき席)が好きですが、全体がよく見えないし、前の席の方の座高が高いとアウトという欠点もあります。

全体を観たい場合には、センターブロック中盤〜後半あたりがオススメです。

では、座席表を見ながら解説していきます。

1階 オーケストラ席

MET1階オーケストラ

やはり王道なのは、オーケストラ席でしょう。かなり細かく料金設定されています。

(日本では、1階は全てS席で価格同一ということが多いです)

中央のプレミアムオーケストラで145ドル程度、サイドのオーケストラバランスで70ドル程度とかなり差があります。

避けるべきは、センター前方(10列目まで)です。METがフラットな作りなので、前の人の頭が邪魔になり見えづらいです。最前列ど真ん中をGetしても、指揮者の頭でダンサーが見えないということもあったようです。

オススメは、やはりセンターブロックのK〜R列あたりですね。

ほどよく全体も見え、 オペラグラスなしでも表情も見え、オーケストラ席ならではのメリットがあると思います。

2階 パルティエ席

MET2階パルティエ

セレブ気分を味わいたいなら、パルティエ席です。

いわゆるお得意さん席で、人気のキャストの場合、3月の一般発売の前に売り切れてしまうこともあります。

ボックスに入る際には鍵を開けてもらう必要があり、座席の手前の小部屋にて、鞄やコートを置くことができます。プライベートなクロークがあるということですね。

お値段は一番高く、センターパルティエで235ドル程度です。

サイドパルティエは110ドル程度で、1列目に空きがある場合は「買い!」ですが、2列目3列目はPartial Viewのためおすすめできません。

パルティエ席を購入した場合は、とびっきりお洒落していきましょう。

3階 グランドティア

MET3階グランドティア

全体が良く見えて、価格もリーズナブルなのが、グランドティアです。

価格は130ドル程度、サイドのボックス席が70ドル程度なので、お値段的にはオーケストラ席と同じです。

私はこの席を選んだことがないのですが、「音、視界、ともに断然オススメ」との口コミもあり、センター2ブロックの特に前方は人気席のようですね。

白鳥の湖のようにコールドが美しい演目(ABTのコールドが美しいかどうかは聞かないで!)は、1階オーケストラ席ではなく、3階グランドティアもよいかもしれません。

4階 ドレスサークル

MET4階ドレスサークル

センターで80ドル程度、サイドで45ドル程度になります。

踊りよりも生オーケストラの演奏を楽しみたい場合、コストパフォーマンスがよい席なのではないでしょうか。

5階 バルコニー

MET5階バルコニー

センターで50ドル程度、サイドで30ドル程度になります。

とにかく安い方がいい人向けです。センター最前列ならまだよいかと思います。

6階 ファミリーサークル

MET6階ファミリーサークル

22ドル〜40ドルの天井桟敷です。正直、何をしにここへ来たのかよくわかりません。

ダンサーは豆粒、舞台の後ろ半分は天井に隠れて見えないでしょう。

建築物としてMETに入ってみたい人は、このチケットを買ってもよいかもしれません。

2017年ABTのおすすめの演目は?

2017年のラインナップはこちらです。

  • ドン・キホーテ(5/15-20)
  • ホイップクリーム(5/22-24, 6/26-7/1)
  • ジゼル(5/25-31)
  • 金鶏(6/1-3)
  • 海賊(6/5-10)
  • 白鳥の湖(6/12-17)
  • オネーギン(6/19-24)
  • チャイコフスキー・スペクタキュラー(7/3-8)

この中でも、バレエ初心者にもオススメできるのは「ホイップクリーム」です。

ABTの常任振付家であるアレクセイ・ラトマンスキーが振り付けし、音楽はリヒャルト・シュトラウス、そして舞台装置や衣装はマーク・ライデンが担当しています。

ホイップクリームは2017年の新作で、3月に先駆けてカリフォルニア州で上演され、大好評だったようです。

バレエで爆笑ってどういうことでしょう??

せっかくニューヨークに行くので、アメリカならではのエンターテイメント性溢れるこの演目、ぜひとも観てみたいです。

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